津軽赤倉山神社奥宮(繁田むすび講社)

◎所在地

〒036-1343 青森県弘前市大字百沢東岩木山1−39

赤倉山宗教法人 繁田むすび講社

開祖白瀬定一は18才の時から赤倉山神社の工藤むらの弟子になって修行をした。不動の滝で飲まず食わずで一か月も行をし、行が終わった時には白瀬は死人のよう痩せ衰えてしまうのだが、何年も耐えて行を重ねた。昭和38年に工藤むらの力添えで現在の霊堂を建て、お互いに例大祭の時は協力し合い、参詣人の宿舎も世話しあったという。白瀬は毎年8月上旬に一週間程毎日40~50人の信者をバスで赤倉に運び、一台ごとに御山参詣の行をさせていた。夕方、バスで赤倉の霊堂についた信者は赤倉の各所の霊堂へお参りし、次の朝早く岩木山へ登る。そして夕方、次の信者を乗せてきたバスに乗って帰るのである。その一週間程は白瀬の家族や繁田の近くの信者が霊堂に泊まりきりで参詣者の世話をしたという。白瀬の霊堂は「繁田むすび講社」と言うように、繁田には赤倉の霊堂にまさる立派な拝殿が建っている。大鳥居には稲荷神社の額が掲げられていたという。大祭には300人を超える信者が近郷近在から集まり盛大なものとなっていた。また、例大祭当日は高山稲荷神社から神主が来て応援していた。1990年頃より赤倉山神社との関連は薄くなり、今はお互いの協力関係もほとんどなくなったという。白瀬の信者は県内はおろか、北海道、東北を越えて四国から九州まで広がっていると言われ、そのため白瀬はひと月の半分は繁田にいたが、後の半分は各地の信者の所を祈祷して巡り歩いていた。その留守の間は神官の免許をもっている息子がまもっていた。

◎開祖

白瀬定一
出身地 青森県西津軽郡稲垣村大字繁田字若竹番外地

◎建立月日

昭和35年7月8日(営林署貸付日)
昭和38年建立

◎御祭神

津軽赤倉山大神
稲荷大神(現在は不明)

◎御本尊

弘法大師

◎里の拝殿

津軽赤倉山神社
〒037-0102 青森県つがる市稲垣町繁田若竹62

◎お問い合わせ

電話 0173-46-3821