第十番観音で「伯母石」(姥石)と呼ばれる注連縄をまわした大きな三角石の前に出る(現在は注連縄奉納はされていないようである)。伯母石の下は積み重ねた石の間が隙間になっていて、その隙間の穴を楽に潜り抜けることができると「山がけが楽だ」とか「この世の穢れが洗い清められる」と言われ、大抵の信者はこれを潜ったという。2mもあろうか、その穴を潜り抜けると、第十一番観音の前に出る。かつては名前、生年月日、年齢を記した祈願札がたくさん奉納されてあったという。姥石は、安寿と厨子王丸の、安寿の乳母がお供をしてきて、ここで石になったのだという伝説がある。また、登山者はここへタスキをかけて安全の祈願をしていたそうだ。その昔、岩木山は女性の入山が禁止されていた時代あったが、姥石までの入山は黙認されていた。女性はここから岩木山を拝んだのである。