みそぎの滝 不動の滝 銚子の滝

みそぎの滝、不動の滝をさらに進むと「銚子の滝」があり、ここから登山コースの途中にある「鬼の土俵」へ登る小径がある。「銚子の滝」の奥には、信者たちが霊所としている「春日社」、次いで「竜神社」と続いて、「銚子の口」へ達する。銚子の口(赤倉沢の源)には「ここに鬼神が住むという。赤倉の大人(おおひと)とか、山の爺(おっこ)と呼んで、山仕事をする者たちは恐れ敬っている」という語り伝えも残っている。また、嘉瀬の小山内漫遊という行者が血だらけになってこの崖を下りたことがあったという。銚子の口の上の方に「雷電社」の霊所がある。その右の方が「八十八ヶ所」の霊地で、万年杉が強い風に吹かれ、片なめしになってしまっているという。その近くに「万月の御倉」という霊所がある。そこは畳四枚程の広さをもった円形の大石で、戦争が終わってから信者がよく刀を納めたものだという。